さて、今日は先輩の定年退職の日やった。実はこれまでわしの部署では定年になった人はおらんかった(定年扱いの人はいたけど)んで、どんな感じかなと思っとった。

なんか偉いさんとの昼食会があって、昼礼後に先輩の挨拶と永年勤続の感謝状贈呈があって、その後部署のみんなで玄関までお見送りで先輩はタクシーでと、割とあっさりした感じやった。ま、先輩も言ってたけど、偉いさんとの食事はちょっと余計かもしれん。

まあそやけど、30年も会社におったら色々あったやろうなあ。特にこの人は不幸な出来事があって、決して扱いは良くなかったから。そういうのを全部飲み込んで退職する気持ちは今のわしにはなかなか想像できひんけど、わしやったらぶちまけたかもしれへんね。

最後までいち技術者として、実験と論文に取り組んでいた姿をわしは忘れへんようにしたい。Tさん、ホンマにお疲れ様でした。いつまでもお元気で。