特許捏造?

昨日、新聞に載ってたんやけど、連休前に神戸大の先生が特許出願に関してデータを捏造したとかで挙げられた。まあ、よう知らん人はとんでもないと思うかも知れんけど、特許やからねえ。論文データとは意味合いがかなり違う。

一般的に良い特許というのは、範囲が広い特許のことを指すわけやね。いろんな条件が入ってるとその分、権利範囲が狭くなるから、極めてシンプルな特許が最強なわけ。そやけど、そんなのはなかなかできひん。だから、多くのデータを付けて、多くの種類の特許を作ることになる。

たとえば一つネタがあったとする。このネタについて、本来の使用目的で特許を書く。これだけじゃ不十分で、いろんな切り口から検討する。本来はそこで実験を行って、検証した上で書くのが筋で、論文はもちろん、このようにする。しかし、特許は早いこと出したもの勝ちなんで、理論的に間違いじゃないと想定できればデータを作ってでも書くのが普通。断言してもええけど、普通はやりますわ。

そやからねえ、今回のことに関しては、大学の闇っちゅうか、ドロドロしたものを感じましたわ。こんなことで足の引っ張り合いしてたらあかんのとちゃうかなあ。