アジア大会:日本女子代表対北朝鮮女子代表

惜しかった。あの大野のゴールが認められとったらなあ。

PK戦で負けて準優勝に終わったけど、こんな試合をしてたらレベルアップすることは間違いない。できることを最大限やって、ゲームプランもうまくいって、この結果やったんやからな。とにかく北朝鮮の激しい攻撃を0点に抑えた守備は見事の一言に尽きるわ。ほんのちょっと集中力を欠いたらやられてしまう感じがあったからな。

北朝鮮はトップの17番リ・クムスクにロングボール当てることから攻撃が始まる。本当はそこで完全に封じ切れればええんやけど、それは無理。んで、このリからサイドに振られてクロスというパターン。一人一人のフィジカルは日本とはかなり差があって、なかなか日本はボールを取れへんのやけど、最後のシュートに至るところで、ボールを複数で囲んで取っていった。3ボランチと4バックの7人だけでなく、前線の選手もよう守備しとったよな。

とにかく北朝鮮はボールを取ったら、まずリをめがけてっちゅう感じで、展開が異様に早い。いつかは北朝鮮のスタミナが切れると思ったんやけど、まるで薬をやったかのように延長になってもほとんど落ちんかった。日本は攻撃では荒川のポストとCK頼みでシュートは4本。惜しかったのはCKから岩清水がフリーになったのと、荒川がサイドで2人抜いてGKと一対一になったやつ、それから大野の幻のゴールくらいかな。

PK戦になったんやけど、北朝鮮のGKがコースを全て当ててた。たぶん、日本の選手の蹴り方で判断したような気がする。女子の場合、キック力に難があるので、比較的立ち足の角度で判断しやすいように思えた。

というわけで、PK戦を2-4で落として準優勝。でも本当に気持ちの入った凄いゲームやった。ただ、課題もハッキリしてたと思う。最大の課題はフィジカルやけど、これはすぐには改善できひんよな。もっと女子サッカーをやる人が増えへんと難しいと思う。やっぱり北朝鮮がハイペースの試合ができひんよう、技術を磨いて前戦・中盤でキープの時間を増やすのが一番かな。キック力の全体的なアップも必要やろう。

夜中の試合やったけど、眠さも忘れるくらい熱くてええゲームでしたわ。来年3月にはW杯予選のプレーオフ(対メキシコ)があるけど、それに向けてもええ準備となった試合やったと思う。でも、ホンマ勝たせてやりたかったなあ。