J1:ヴァンフォーレ甲府対ガンバ大阪

甲府の歓迎力と審判のために、あやうく勝ち点を落とすところやった。でも、こういうゲームを勝ちきれる強さが身に付いてきたかな。

しかし、甲府の歓迎力は凄いな。全く殺伐とならへん。アウェイサポのメッセージを読み上げるスタが、小瀬以外にあるやろうか。ヴァン君も可愛いし、おかげであれだけ警戒してたのに、わし自身まったりとした雰囲気になってしまったわ。

試合はなあ、ちょっと主審が酷すぎて、プレーがぶつ切りになってしまった。両チーム合わせてFKが50本って、いったいどういう事やねん。とにかく、接触したら笛。明らかに競り負けてるのに笛。ほんで、これだけFKあったのに、ゴールを直接ねらえるところでのFKがあらへん。これは基準がペナルティエリアに近づく程、厳しくなってるからや。試合前に審判発表された時、やばいと思ってたんやけど、こうまで酷いとは。

ガンバの強さの一端に、中盤でのボール狩りがある。FW陣が相手を良く追って、パスコースを限定させて、それを中盤の選手が奪取するっちゅうことやね。これがほとんどみんなファウルになってもうたから、攻撃へのリズムも全く生まれへん。さらに今日は遠藤が珍しく不調やったもんやから(こんなに悪い遠藤は年に1回あるかどうか)、なかなか決定的な形に持っていけへん。それでも二川のパスからマグノがフリーになったり、バレーにええボールが出たりしてたんやけどね。決められへんでいるうちに、ゴール前で巧いこと回されて失点してもうた。

後半に入ると、さらに酷くなった。とにかく、甲府の選手の運動量が多くて、なかなか攻撃がうまく行かん。さらに変なファウルを取られる。ガンバの運動量が少なかったもんやから、かなりきつかったし、こっちもイライラしてくる。ここで、にしのんが動いて、安田に変えて明神。橋本を左サイドに。これが完璧にハマったわな。これで甲府の攻撃をほぼ無力化。さらにアキに変えて播戸投入してすぐに、同点。この時、甲府DFはいっぱいいっぱいで、3トップへの対応ができてへんかった。これで明らかに甲府の動きが落ちた。足を攣る選手が出たこともあり、完全に蹂躙できるようになった。

決勝ゴールは右サイドでフリーで播戸がボールを受けて、マグノに低いクロスを出して、これをマグノが決めたんやけど、マグノの鋭いダイアゴナルランは見事やったなあ。あのスピードで、ニアサイドに走り込んできて、キッチリゴールの中へ流し込むんやからなあ。

その後も、審判には苦しめられた(なんでアドバンテージ取らへんねん)けど、甲府にこじ開ける力は無くて、そのままタイムアップ。リーグ戦初失点はしたものの、4連勝。ちょっと調子が落ち気味で、苦しいところやったんやけど、勝ち切れたのは大きいわ。今日の試合、去年までやったら、せいぜい勝ち点1取るのが精一杯やったやろうな。わしらはイライラしてたけど、選手もにしのんも全くそんな様子は見せへんかった。特に、にしのんの采配は今日はパーフェクト。これまでやったら、播戸の投入の方が先やったと思う。それが、明神を先に入れて、カウンターを封じて安定させ、それから播戸を入れて3トップでさらに圧力をかけていく。ほんで、この前のナビスコで点を取った寺田を使って、控え選手へのメッセージを送ると、ホンマに参りましたっちゅう感じやったわ。

しかし、何度も触れてしまうけど、今日の主審は猛反省して欲しい。流しまくるのもええことないけど、今日のような細かすぎたり、なにより基準がめちゃくちゃなんは一番困るわ。激しく、フェアな競り合いまでファウルに取ってたら、サッカーが壊れるで。