宮本、移籍決定

おめでとう。いちサポとして、ホンマに嬉しい。まずは試合に出られるように、しっかり練習でアピールすることやね。ザルツブルグに行っても、わしらはみんな応援するで。

さて、正直な話、この移籍は戦力的にはめっちゃ痛い。守備の要であり、攻撃の起点でもあった宮本がおらんようになったら、来年どないするやっちゅう感じ。うまいこと選手を移籍で取れたらええんやけど、宮本クラスとなるとちょっとなあ。パス回しに参加できて、動きながらちゃんと早く正確なパス出せへんと、試合にでることすら難しくなりそう。4バックでいくっちゅうのが現実的な解決手段かなあ。

以下はチラ裏。
弱小やったガンバのサポにとって、ユースは元々希望やった。年代別の代表に選ばれてた宮本、それから早くから才能を見せていた稲本。この2人は特に期待をかけてるサポが多かった。「この2人が日本代表になって、活躍すれば、きっとガンバも強くなってるはず」とわしも思ってた。

デビュー当時の宮本の印象は、首振りの目立つ選手やなあというもの。礒貝の首振り頻度に感心してたわしは、宮本の首振り頻度に頼もしいものを感じてた。それに当たりは強く、身長こそないものの、ヘディングもあまりかぶるシーンは見られへんかった。ただ、フィードに関してはまだまだやなあと思った記憶がある。当然、大きな期待を持ってた。

ガンバではボランチで使われ、センターで使われして、結局今のポジションに落ち着いた。ダンブリーと組んでいる頃が実は一番ハラハラでアグレッシブなラインを引いてたよな。ラインコントロールはこの頃に身につけたというか、モノにしたんとちゃうやろうか。いっぱい痛い目にも遭ったとはおもうけど。

サッカーファンは、シドニーで、いやシドニーへの予選で宮本という名を知った人が多いと思う。その頃は松田や森岡と比べられ、あちこちで論争が起きとったよな。2002年までこれは続いたと思う。2000年の暮れから、2001年にかけてはウエストハムでの移籍が実現しそうになってた。この時、次のような文章を書いた。


問題は日本ではあまり評価の高くない宮本のどこを評価したかっちゅうこと。実は宮本は評価するのがメッチャ難しい選手。よくマリノスの松田と比較されるんやけど、松田が1対1に強いDFと言われるのに対し、宮本は1対1に弱く、フィジカルに弱い。ほんでDFラインコントロールの上手い選手と言われる。そやけど、ホンマにそうやろうか?

わしはガンバの試合をよう見に行ってるけど、宮本が1対1に弱いという印象は全くあらへんのやわ。それどころかフィジカルは強い。デビューした当初はボランチをやってたんやけど、このころから相手をようはじき飛ばせてたからな。ヘディングも上手くて強い。なによりかぶって頭の変なところに当たるシーンをほとんど見たことあらへんもん。ゾーンDFの申し子のような選手やから評価されにくいのかもしれへんね。何を評価してええかわからんのやろう。

この移籍はあかんようになったけど、その後も順調に日本代表に選ばれ、2002年のW杯で日本中に大ブレイクした。その後も毎年のように、シーズンオフには移籍の話が出るんやけど、今回ついに実現したというのはホンマに素晴らしいことやわ。DFとしては日本人初やし、ガンバユースから、稲本・大黒に続いて3人目というのも誇らしいわ。
やっぱり去年の優勝が背中を押したんやろうね。

それにしても感心したのは、いわゆるツネギャルとかツネサポの大多数って、元々W杯とかで、宮本に感心を持ったのが初めっちゅう人が多いんやけど、その彼女らが大抵、この移籍に大賛成なこと。日本で見られなくなるのは悲しいけど、頑張ってほしいっちゅう意見が多い。ほんで、ただそれだけやなくて、今後もガンバの試合に来てくれそうなこと。

たまたまかどうかはわからんが、W杯で宮本を見てファンになって、サッカーを見るようになって、日本代表を応援するようになって、さらにガンバサポになってくれた。普通は選手だけ応援っちゅうパターンが多いんやけど、宮本ファンからガンバサポっちゅう人のいかに多いことか。これも宮本が日本代表でもガンバでも、周りから何を言われても、監督と衝突しても、体調が悪くても、頬がこけても、どんなときでも必死で、精一杯プレーしたからやと思う。宮本はオーストリーに行ってしまうけど、ガンバのために残してくれたものはあまりにも多い。

将来は監督や協会長やいやFIFA役員やっちゅう話もあるんやけど、まずはしっかり選手としてできることからやって欲しい。ほんで、1試合でも多く試合に出て欲しい。それは絶対に日本にそしてガンバに戻ってくるもんやから。

あらためて、おめでとう、ツネ。ほんで、しっかりやってこいよ。その前に絶対天皇杯取ろうぜ!!