最終節

昨日の夜はサッカー三昧。なんと言ってもセリエAプレミアリーグが最終節を迎えてたんやな。ほんでそのどちらも・・・めちゃくちゃおもろかったわ。

セリエの方は優勝争い。ユヴェントス(ユーヴェ)とラツィオが勝ち点差2で最終節を迎えとった。リードしてるユーヴェはアウェイでペルージャと、追いかけるラツィオがホームでレッジーナと対戦やった。わしの予想ではどっちも勝ってユーヴェの優勝と思ってたわけや。何せユーヴェの相手はペルージャ。オーナーのガウチ会長は生粋のローマっ子でローマファン(ロマニスタという)。それだけやなく、監督のマッツォーネロマニスタ。ホームグラウンドを同じとするライバルのラツィオが有利なようにはならへんやろうと思ってたんや。ただでさえ、力はユーヴェの方がかなり上やしな。その上、ペルージャは既に残留を決めとったもん、ハッキリ言うて負けてもええゲームやった。ホーム最終戦と言うことを除いたらな。

ところがビックリ。大アクシデントが起こったんやな。前半途中から降り出した雨のせいでペルージャ対ユーヴェはハーフタイムに一時間中断したんやわ。その間にラツィオは試合を終えてしまったんやな。もちろんこっちはラツィオの勝ち。しかも悪いことにペルージャが再開後にワンチャンスをものにして1点取ってもうたんやな。後は・・・ユーヴェの自滅。結局久しぶりに優勝はユーヴェとミラン以外から出ることになったわけや。

しかし、最終戦って本当に怖い。もちろん、こういう逆転があるのも怖いんやけど、何が怖いかって観客が怖いわ(^^;。ラツィオの試合では後半30分で今季限りで引退を表明しているスター選手のマンチーニがピッチを去った。この時はスタジアム全体から大きな拍手がわき起こってわしも感動したんやわ(ロンバルドの肩車もよかった)。ところが、そのわずか10分程後に、まだ試合が終わってもないのに、観客が乱入して選手からユニフォームは取るわ、サッカーパンツは取るわ、狼藉しまくってたわ。スター選手が観客に次々と脱がされてパンツ一丁になる姿(特にヴェーロン)はちょっと・・・・おもろかったけどな(爆)。

ペルージャの試合でも同じ。ロスタイムに入ったら観客がピッチを完全に取り囲んだんやわ。タイムアップの笛が鳴ると同時に選手が逃げ出したくらいやったもんな。ちょっとこういうのは怖いなあ。日本ではやって欲しくないわ。なんせ目的が乱入して選手から何かを取ることになってるもんなあ(^^;。

プレミアの方は残留争い。こっちはブラッドフォード・シティウィンブルドンが勝ち点が同じで並んでた。ブラッドフォードはホームやったけど、相手はチャンピオンズ・リーグ出場がかかるリヴァプールウィンブルドンはアウェイでトットナムやったから、こっちはウィンブルドンがちょっと有利やないかなと、思ってたんやわ。ところがブラッドフォードが頑張る頑張る。また観客がそれをうまく後押しするねんな。結局ブラッドフォードは勝ち、ウィンブルドンが負けでブラッドフォードが残留を決めたんや。こっちの方もみんなピッチに観客が流れ込んできたけど、残留の喜びを分かち合うという感じやったわ。そういえばローマ対ベローナでのベローナのファンもそんな感じでなかなかほのぼのした雰囲気やったわ。

セリエもプレミアもこういう雰囲気の中でずっと試合を重ねてきたんやな。Jリーグはまだまだ始まったばかりやねんけど、日本の風土におうたような最終節の迎え方をして欲しいと思うわ。しかし、こういう試合を見るとサッカーってやめられへんね。