凍り付く

浦田の見事なボレーが突き刺さったとき、本当に周りは凍り付いてた。全くなにも音がせえへんかったような気がする。

Jリーグのファーストステージ最終節はセレッソがホームにフロンターレを迎えて勝てば優勝という試合やった。今季のセレッソはホームでは負けがあらへんし、フロンターレの成績も悪い。そやから戦前の予想ではセレッソの有利というものがほとんどを占めてたわ。

そやけど、セレッソにも不安材料があった。お人好しのチーム体質で、下位に取りこぼしの多いこと、DF陣の不安定さ、なにより優勝争いをこれまでほとんどしておらず、首位にたってのゲームは今回が初めてっちゅうことが気がかりやった。

試合としては完全にセレッソの自滅で、力を出せずに負けた印象が強い。試合前の練習からしておかしかったもんな。プロでは珍しくポストシュートの練習をしてたんやけど、ちっとも入らへん。入らへんどころか枠にも行ってへんかったから、そうとうプレッシャーがかかってるやろうなとは思ってた。

案の定、始まってみると動きがメッチャ鈍い。それでもフロンターレのミスにも助けられた感じで前半を0−0で折り返したんやけど、やっぱり先制されてもうたのが痛かったな。西沢の凄いゴール(あれはGoal of the yearモノやな)で乗っていくかと思ったんやけど、何度もあったチャンスに決めきれずに最後は足が止まってしまったな。

しかしなあ、セリエAといい、ブンデスリーグといい、今年は最終節の逆転優勝が目立つなあ。セリエとブンデスは首位チームがアウェイやったけど、セレッソはホームやから大丈夫やと思ってんけどなあ。これもマリノスが切れずにキッチリ2点差を付けて勝ったためや。流石にマリノスは優勝経験があるだけに、このあたりはしっかりしてるわ。優勝するにふさわしいチームやったわけやね。

長居に集まった4万3千人以上の人はまたスタジアムに来てくれるやろうか。