わしのミッション

昼飯はいつも同期の連中と食べてるんやけど、昔は一杯いて8人掛けのテーブルに座りきれへんかったのが、どんどん減ってきて今は4人で食べてるんやわ。その4人では、わし以外の3人は企画畑の人間やねんな。

この前わしがカレーうどんガツガツ食ってたら他の3人が仕事の事についてしゃべっとった。わしは食いながらなにげなしに聞いてたんやわ・・・。


同期1「例の件はそっちでやることにするの?それともよそに振り分けるんか?」

同期2「う〜ん、うちのミッションではそれは対象外やからなあ」

同期3「そうか、お前の所のミッションでは確かに違うな」

黙って聞いてたわしの手が止まって、自分でも眉間にしわが寄り目がつり上がるのが自覚できたわ(^^;。ミッション・・・なんじゃそりゃ。言いたいことはわかるんやけど、そうやって日本語でも通用する言葉をわざわざ横文字にして権威付けてるんがわしは大嫌いなんやわ。


わ し「なんじゃそのミッションって。お前の所は学校でも作るんかいな」

我ながら情けないボケやと思ったんやけど、怒りを抑えるためにはこんなボケしか浮かばへんかったんやわ(^^;。


同期2「ちゃうちゃう、ミッションっちゅうたら、仕事の使命とか役割とかそういう意味やんけ」

同期3「そうそう、普段から使ってへんか?部長が言うんとちゃうんか?」

わ し「そんなもん使ってへんで。第一、部長がそんなこと言うたらわしが黙ってへん」

同期1「う〜ん、うちではよう使うで。君のミッションはなんぞや・・・っていわれるもん」

わ し「けっ、なんやねんそれ。カッコつけるなっちゅうねん。それに軍隊みたいやんけ」

同期3「そやけど部課長は本部会議で所長とかに言われてるはずやで」

わ し「あのなあ。そんな言葉を使っとるから、みんな聞き耳持たへんのや」

同期2「でもきっとお前も言われるで、君のミッションはなんぞや・・・って」

同期1「そうそう、○○研のミッションは・・・とかグループのミッションは・・・とか」

わ し「そんなもん、わしに言うたら絶対返り討ちじゃ」

とまあ、こんな感じの会話があったんやわ。実際、これまでうちの部課長はミッションなんちゅう言葉を使ったことはないんやけど、企画の連中が使っとることから考えたら、これから先ずっと使わへんっちゅうことはあらへんやろ。もし使われたら思いっきりボロカスに言ってやろうと思ってたんやわ。

ところが、この月曜にわしの出資馬であるブラックパール97の馬名がシルクミッションと決まったんやわ。なんちゅうええタイミングや(笑)。これで「お前のミッションはどうなってるねん」とか言われたら「わしのミッションですか。そうですね、もう4歳なんですけど、やっとこせデビューしそうですわ。ただ福島が終わるまでに勝ち上がれるかちょっと心配なんですけどね」って答えられそうやわ。

でも・・・「能力がないんで諦めてます」っちゅうのは絶対に避けたいなあ(^^;。