歴史は繰り返す?

注目のEURO2000の準決勝の地元オランダ対イタリアは予想通りの展開になったわ。

攻めるオランダと守るイタリア。これまでつまらない試合ばかりと酷評されてたイタリアなんやけど、相手が強ければ強いほど魅力を増すような感じがするわなあ。それでもやっぱりあまりに強い守備意識はわしにとっては面白くないんやけどな。

試合の方は審判の助け(あえてそう言う)もあって、イタリアが10人になったあげくにPKを2つ与えてしまうんやけど、なんとオランダは2本とも外してしまったんやわ。しかもPKスペシャリストフランク・デブールと絶好調クライファートが外してしまうんやからなあ。

試合はその後も両者共に決定力を欠いて0−0の引き分け。PK戦で決着を付けることになったんやわ。ところがなんとオランダは4人中3人が外してしまってアウトや。

しかし、オランダ。結局この日はPKを6本蹴って決まったのが1つだけ。これじゃどないしても勝てへんわ。ちょっとプロでは信じられへんような確率やなあ。どうせ1/6なら最初か2回目で決まってれば勝ちやねんけど、そういうわけにはいかへんのがサッカーの怖いところやな。オランダは地元開催のプレッシャーとイタリアのプレッシャー、それからPKのプレッシャー、この3つに負けたと言えるやろうな。前回のフランスW杯でも準決勝でブラジルにPK負けやから、ちょっとやりきれへんやろうなあ。

わしの経験ではPKが入るかどうかはペナルティスポットにボールを置いたときにだいたいわかるんやわ。外すときは決まって距離が長く感じる。逆に11mより近く感じたときは外したことがないんやわ。一応、試合前の練習の時に、ペナルティスポットに置いてみるんやけど、試合中とはやっぱり感じが違うんやなあ。公式戦では1回しか外したことがないんやけど、その1回がメチャクチャ大事な試合やったし、かなり精神面できついのは確かや。

さて、イタリア。実はイタリアもPK戦は弱い。W杯では3大会連続PK戦で負けとる。しかし、今回は怪我の正GKブッフォンの代役トルドの大活躍で見事に勝ち抜いたわ。そやけどこれって、なんかイタリアW杯の感じに似とるなあ。イタリアW杯では準決勝に進んだ地元イタリアはマラドーナ率いるアルゼンチンと対決した。イタリアは先制するも追いつかれてPK戦に。そこに立ちふさがったのがレギュラーGKの怪我でアルゼンチンゴールを守るゴイコチェアやった。このゴイコチェアと今回のトルドが非常に良く似とる。また、このイタリアW杯でのアルゼンチンも守備的なチームやったしな。

これで決勝はフランスとイタリアの対決。フランスW杯では準々決勝で対決して、PK戦でフランスが勝っとる(余談やけど、この時最後にPKを外したディ・ビアッジョを慰めるロベルト・バッジョにわしはメッチャ感動した)。イタリアとしてはなんとしても借りを返したいところやと思うけど、うまくいくかどうか。わしはやはりフランスが有利とは思ってるんやけどな。

そうそう、イタリアW杯の結末は・・・・地元イタリアを破って完全に悪役になったアルゼンチンは決勝でドイツに1−0で負けたわ。その1点はなんと(怪しげな)PKやったなあ。歴史は繰り返すことになるんやろうか。