至福

昨日、駅に向かうためにチャリに乗ってたんやわ。わしの家から駅に行くまでにはちょっとした急坂があるんや。この坂を登りきってからもダラダラ登り道が続くねんな。

わしのちょっと前をねーちゃんが同じようにチャリで登っていくんやけど、このねーちゃんがやたらと速いねん。わしはちょっと焦って真面目にチャリを漕ぎだしたんやけど、全然ついていかれへんのやわ。

チャリも同じようなおばチャリやし、華奢な感じのねーちゃんで必死に漕いでるわけやないのに、わしが必死で漕いでるのに同じペースで走るのが精一杯やねん。

そら確かに年は食ってるけど、わしかてまだ現役でサッカーをやってる身や。こんなねーちゃんに負けてられへん!とばかりに漕ぐんやけど、気は張ってるにも関わらず足は重くなる一方なんや。結局、駅までそのねーちゃんに追いつくことはできひんかった。

チャリを止めて、ハアハア息をしながら横目で「こいついったい何者や」っちゅう感じでそのねーちゃんの方を見たら、ねーちゃん、涼しい顔をしとる。やっぱり華奢やし、どうみてもスポーツやってそうな感じやない。わしはかなりショックを受けた。わしの体力ここまで落ちたか、やっぱりタバコと酒で不摂生な生活しとるもんな、もうサッカーもまともにできひんやろうな、と顔を落としたんやわ。そのわしの目に飛び込んできたのは・・・

空気の全く入ってへんチャリのタイヤやった(^^;。そら足も重くなるわ。

そやけど、これで一安心。わしもまだまだ行けるな。やっぱりビールパワーとニコチンパワーはわしには欠かされへんわ(笑)。