辛口

オリンピックが終わってから、ほとんどのサッカー関連のサイトは結構荒れ気味になっとる。まあ、例によってトルシエ監督を解任しろとか、そういう話が主体やわ。しかし、これほど話題になる監督ってこれまでおったやろか(^^;。

こういうサイトとかをようみてて、ずっと前から気になってたことがあるんやわ。それは辛口の意見。いや、結果として辛口になるのはかまへんと思うんよ。そやけど、場所によっては「辛口=モノを良く知ってる」と勘違いして、わざわざ無理矢理辛口に書いてるのが多い。それでもまだ書く方はそれなりにリスクがある(当然反発もあるわな)から、覚悟の上で書いてるんやろうと思うんやけど、問題はその辛口の意見を面白がって煽るっちゅうかそういう輩が結構多いことやねんな。

ハッキリ言うて、こういうのを見とるとうんざりくる。そういうふうに囃したててる人の意見を見たら、大したことがないんが多いんやなあ。

普通の会話の時には使わへんような言葉を使って罵ったり、辛口という言葉の元に人格を貶めたりすることのなんと多いことか。わしの場合、実生活はかなりきついし、仕事なんかではメチャクチャ言うたりもしとる。そやけど、ネット上では万人が見るものやから、できるだけソフトな言葉に置き換えたいと思ってるんやわ。ちなみにここで大阪弁を使ってるのはその一つの現れで、できるだけ普段の言葉と変わらず、しかもソフトにってことを実現しやすい(もちろんわしにとって)と思ってるからや。

実生活では弱気なくせに、ネット上だけで強気っちゅうのはわしの美学に反するもんな(笑)。それにネットって仕事やないから、見て気分の悪いモノはいややしね。

残念なことに、辛口のことを書いてる人って結構文章が上手い人が多い。それだけ文章が上手かったらソフトな別の表現でも言えるんやないか、わざわざ辛口にする必要もないんやないかって思ってしまうんや。わざわざ辛口にするって、例えて言うたら嫁の掃除をチェックする姑のようで、あら探しをしとるようにしか思えへんのやわ。上にも書いたけど、結果的に辛口になるのはまだええねんけど、最初から辛口をウリにしてる人を見るとそんなこと思ってしまうわ。

サッカーなんかでもあら探ししながら見ててもおもろないもんな。失敗のプレーをみて、「今のプレー、失敗したけど発想がええやん。決まってたら凄かったのになあ」の方が「あんなプレーしてたら全然通用せえへん」というよりわしは楽しいな。素直に感じたままを表現したいわ。

なんでこんな事を書いたかっちゅうと・・・嫌なコラムを見たわけよ。しかもプロ。Numberっちゅう雑誌に連載を持っとるあの人っちゅうたら、わかる人にはわかるやろうなあ(^^;。辛口も限度をこえるっちゅうか、辛口であることが目的となると醜くなるっちゅうのを痛感したわ。