ある母娘

実は金曜日に東京出張があって、そのまま昨日まで東京にいてた。金曜は弟のいる柏に泊まって、産まれたばかりの甥っ子の写真を撮りまくってたわ(^^;。やっぱり「おぢばか」なんやろうなあ。

で、昨日の帰り、高槻からのバスでのこと。雨が降っとったせいもあってか、バスはやたらと混んでたんやわ。元々混む路線は確かやねんけど、日曜の夜のあの時間帯に混むとは思ってへんかった。わしはJR高槻駅から乗ったからなんとか座れたんやけど、阪急高槻から乗ってきた人は既に座れへん状態やったんやわ。

そこへ乗ってきたのがヤンママっぽい母とうるさい小学校低学年らしい娘。この娘が座れへんことを理由に騒ぐ騒ぐ。まあ、うるさいから席を替わってやってもよかったんやけど、あまりに混んでいて身動きもできひん。その上、わしはでかい荷物を抱えてたんで、立ったら荷物が邪魔になる。ちゅうわけで替わるわけにはいかへんかったんやわ。最初はあまりに騒ぐんで、メッチャうっとうしかったんやけど、騒いでる内容がおもろかった。

バスの入り口に鉄のバーがあるんやけど、娘はそれにぶら下がってなんかごちゃごちゃ言うてるんやわ。母の方は最初は「危ないから止めなさい」とか言ってるんやけど、娘は一向に止める気配がないんやわ。最初は小さい声で注意してた母も、あまりに言うことをきかへんので、声がでかくなったわ。わしは、そんなわがまま娘はどついてやったらええねんと思いつつ、聞いてたんやわ(^^;。

母「あんた、ええかげんに止めなさい。怪我したらどないするの」
娘「大丈夫やもん。立ってるのしんどいからこうしたほうが楽やもん」
母「そんなことして怪我したら泣くで」
娘「泣かへんもん」
母「そんなんしてなあ、腕が取れるんや」
娘「取れてものりでくっつけるもん」
母「のりで腕がくっつくかいな。アホなこと言いな」
娘「お母ちゃんかて、腕が取れるなんて言うたらあかんわ」
母「ホンマにもう。ええか、怪我してもホンマにしらんで」
娘「怪我なんてせえへんもん」
母「怪我したら泣くんや。泣かへんと約束したらやってもええわ」
娘「うん、約束するわ。だからぶら下がるわ」

ここで母親は大きなため息をついて、こう言ったわ。

母「もういちびりばっかり言うてからに」
母「もうええ、もうわかった。あんたはなあ、もうちょっと大きくなったら・・」
娘「大きくなったら?なんやの?」
母「あんたは・・・吉本に売るわ

こんな怒り方は初めてやったんで、それまではうっとうしいと思ってたのが、不覚にも笑ってしまったわ(^^;。聞いてた人もみんな笑っとったけど。んで、当の吉本に売られる予定の娘は「売って売って」と嬉しそうにしとったわ(笑)。