宮本の移籍

ガンバの宮本がどうやらプレミアリーグウェストハムに移籍するらしい。噂は前からあったんやけど、就業ビザがとれへんから(イギリスでは国際Aマッチで一定以上の出場がないと就業ビザはとれへん)あかんのちゃうかと思ってたんやけど、信じられへんような手段で解決しよった。

この就業ビザの問題は学生やったら緩和されるらしい。宮本はプロのJリーガーやけど、同時に同志社大学の4年生(6回生)。卒業までの単位はあと一つ。そういうことで学生であると認められて就業ビザが貰えるらしいわ。なんか・・・ええんかいな、ホンマ。残した1単位は履修届を出し忘れてたそうやけど、もしかするとわざとかもしれへんな。

さて、問題はなんでウェストハムがオファーを出したかということ。宮本は関西地区ではそれなりに人気があるけど、まだA代表でもレギュラーやないし、全国的にブレイクしてるとは言い難い。つまり、DFとして初めてヨーロッパのトップリーグに行く選手には一見思えへんわけや。ジャパンマネー目当てという意見もあるんやけど(もちろんこれが全くないっちゅうことはあらへんやろ)、人気やったら宮本より上のDFはおるんやな。

とすると、やっぱりウェストハムの関係者は宮本のDF力に期待したとしか思えへんわけや。特にリオ・ファーディナンドというDFの名選手を移籍させたばかりのチームやからな。今回の移籍には監督のレドナップが大きく絡んでいるっちゅう話もあるしな。やっぱりレドナップが3バックをやりたいと考えてるらしいという噂はホンマかもしれへん。宮本が3バックの中心で出てきたら、そう考えていいやろう。サイドのDFとして使われたら・・・ジャパンマネー目当てかもしれへんけどな(^^;。足の遅い宮本はサイドでのスピード勝負はきついもん。特にプレミアはそのサイドでのスピード勝負が特徴のリーグやからねえ。

問題は日本ではあまり評価の高くない宮本のどこを評価したかっちゅうこと。実は宮本は評価するのがメッチャ難しい選手。よくマリノスの松田と比較されるんやけど、松田が1対1に強いDFと言われるのに対し、宮本は1対1に弱く、フィジカルに弱い。ほんんでDFラインコントロールの上手い選手と言われる。そやけど、ホンマにそうやろうか?

わしはガンバの試合をよう見に行ってるけど、宮本が1対1に弱いという印象は全くあらへんのやわ。それどころかフィジカルは強い。デビューした当初はボランチをやってたんやけど、このころから相手をようはじき飛ばせてたからな。ヘディングも上手くて強い。なによりかぶって頭の変なところに当たるシーンをほとんど見たことあらへんもん。ゾーンDFの申し子のような選手やから評価されにくいのかもしれへんね。何を評価してええかわからんのやろう。本当はトルシエのフラット3は宮本がいないとフラットになってへんもんなあ。今日の日韓戦のDFなんてあれは単なる3バックやもんな。松田にはハッキリ言ってフラット3はできひんなあ。

ちゅうわけで、宮本には是非成功してほしい。2002年では宮本が統率するフラット3を見たいと思うわ。その頃には日本に宮本を評価できる土壌があったらええのになあ。あ、それと嬉しいことが一つ。デビューしたらプレミアの試合が流れるやろう。スポーツニュースなんかでも流れると思う。是非覚えて欲しい名前がおるんやけど、それはパオロ・ディカーニオという選手。イタリア人のFWやねんけど、プレミアで頑張って、ウェストハムのチームリーダーやね。技術があって、ハートの熱い、ホンマにええ選手なんで注目して欲しいと思うわ。

え、日韓戦の話はって?うーん、別にええんとちゃう。審判が下手なせいでおもろなかったわ。10人の韓国では評価ができひんなあ。せっかく選手層の厚さを確認できるチャンスやと思ったんやけどね。中村俊輔の怪我が心配やったんやけど、大したことなさそうやしね。柳沢の心境の変化があったのと、やっぱりラモスを呼ぶなっちゅうのが感想やね。