激論23時

昨日はかなり忙しかったってここで書いたんやけど、その時の話な。昨日は晩の9時過ぎから始めた打ち合わせが長引いてしまって11時位までかかったんやわ。実験結果の解釈で先輩と後輩と3人で話し合いをしてたわけやな。

知ってる人も多いと思うけど、わしの仕事は半導体の研究。その中でも結晶成長というのがメインの担当やねんな。ん〜と、簡単にいうたら・・・・なかなか簡単には言えへんのやけど(^^;、まあ、半導体を利用した部品を作るためのメイン工程の一つと考えて貰ったらええやろ。なんか説明になってへんなあ(笑)。

まあ、とにかく、半導体のウエハを装置にぶち込んで、温度をあげて、毒ガスを吹きかけて、なんか作るわけや(^^;。そうやって出てきたウエハを評価して、次の実験に役立てるわけやな。昨日はその評価を3人でやってたんやわ。ところが意見が食い違ってな、わしと先輩(グループリーダー)とで結構な激論になったわけなんや。問題は出てきたウエハの表面異常。それをわしらはモコモコと呼んでるんやわ。

わし「でも、このモコモコは明らかに○○のせいとちゃいますよ。」
先輩「そうかなあ、だってモコモコがあのサンプルで出て、これで出えへんのはおかしいで。」
わし「だから〜、モコモコは基本的にはこういう時にでるんですよ。だから大丈夫ですって。」
先輩「でも、もし明日やるのにモコモコがでたら大変やんか。なんせ値段が値段やから」
わし「そら出る可能性もありますよ。モコモコはちょっとした条件のゆらぎで出ますからね。」
先輩「100%モコモコが出えへん条件ってないの?それか100%出る条件とか。」
わし「う〜ん、モコモコは△があると出る可能性高いですからね。現状ではどっちも100%は無理ですね。」
先輩「そらあかんわ。モコモコの条件がわからんとなあ。」
わし「モコモコばっかりにとらわれたらあきませんで。」

とまあ、こんな感じでやり合ってたんやな。ところが、後輩がわしらの会話を聞いてて笑い出すんやわ。いや、必死で我慢してるんやけど、ついつい笑ってしまうっちゅう感じや。この後輩が作ったサンプルやのに、なんちゅう不謹慎なやっちゃと思ってたんやけど、どうもそんな感じやない。わしらが話してる特定の単語に反応するんやわ。

その単語は・・・モコモコやった。後輩(元関東人)がいうのは「確かにモコモコという表現がピッタリだけど、改めて考えたら変な表現で笑える。しかもいっぺん笑いだしたら、反応が止まらない」っちゅうことや。ほんで、それを聞いてからわしも先輩も「モコモコ」という単語を言う度に笑いがこみ上げてきて、話ができひんようになったわ。

しかし、こういう経験って久しぶりやね。昔は徹マンの時にようこんなんがあって、冷静に考えたらしょーもないことでも、一旦笑い出すと止まらへんっちゅうの。徹マン現象とか言ってたなあ。ま、おかげで11時で帰れたから良しとせなあかんやろうな(^^;。