日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表

W杯前のテストマッチとして、非常に良いゲームやったね。やりたいこともある程度できたし、課題も浮き彫りになった。結果として負けなかったのも良かった。相手が良いとやっぱり締まるよなあ。前半はやる気あるんかと思ったけど、後半修正をかけてくれたからな。

今日の試合はやっぱり後半に注目せえへんとあかんやろう。とにかくアレックスのサイドを徹底的に狙われて、深いところからも浅いところからもクロスをあげられまくった。しかもその時に裏(加地の所ね)がバッチリあいてるシーンも良くあった。もちろん、こうなったのはシステムのせいもある。それに加えてボスニア・ヘルツェゴビナのボールの動かし方が上手やったこともあって、ああいう具合にクロスをあげられまくったことになった。

これまでもアレックスの所は危険やと言われてたわけやねんけど、ここまで徹底して突いてくるチームはなかった。当然今日の試合を見れば、本番では相手チームがココを突いてくるやろう。それに対してどうするか、結構大きな課題が突きつけられたことになる。これまではどっちかといえばナアナアですましていた感じがあったんやけど、本当に真剣に取り組まざるを得なくなったやろう。今日の収穫はこれが一番大きいと思う。

攻撃では、前半に良く回っていたボールが、後半はパタッと回らなくなった。前半はボスニア・ヘルツェゴビナがどっちかと言えば見てきてくれてたんやけど、後半になってプレスをかけてきた。この前のアメリカ程の鋭さはなかったけど、中田・中村の所にきつく行くだけでなく、前線からよく追い込んで日本のミスを誘ってた。さらにアレックスのサイドが押し込まれるんで、加地までカバーに戻らへんとあかん。となると起点が作られへんので、ロングボールかセットプレーしかチャンスを作られへんようになってしまう。特に今日は久保の所にボールがなかなか行かんかったからね。この課題はずっと続いているんやけど、今日も解決はできんかったな。結局サッカーは攻守一体やからね。良い守備をせえへんと良い攻撃はできん。そやから、まずボールの取りどころに共通意識を持たせて、それにあわせた守備をした方が良いと思うんやけど、これはまだできてへんからなあ。いや、あまりやる気がないんやろうなあ。

あともう一つはシュートの事。前半の福西が飛び出したやつと後半の高原ヘッド、どっちかが入ってたらなあ。特に高原ヘッドは叩きつけて欲しかった。バルバレスがキッチリと叩きつけて川口がこぼしたようにな。

あと100日余りに迫った本番やけど、とにかく前向きに課題を解決していくしかないんで、そういう意味で本当にええテストマッチになったと思うわ。

それにしてもボスニア・ヘルツェゴビナのサポは元気やったねえ。